ご存知ですか?マットレスの「ローテーション」
皆さま、お使いのマットレスの向きを、入れ替えたことがおありでしょうか。
日本ベッドでは、マットレスのローテーションをおすすめしています。
ローテーション、つまり「回転させること」「交替すること」。
マットレスの前後(頭の方と、足の方)、表裏(上にして使っていた面、下になっていた面)をひっくり返すことをいいます。
ホテル業界では当たり前のように行われている作業ですが、一般のご家庭で、まめにやっていらっしゃるという方は少ないかもしれません。
寝室は意外と空気がこもりやすいところです。布団や布団カバー、シーツ、枕など、大量の布もののある部屋ですから、放っておくと、埃やカビ、ダニの温床にならないとも限りません。気に掛けていらっしゃる方も多いのではないかと思います。
朝、起きたらこまめに窓を開けて換気をしたり、カバーやシーツはお洗濯して取り替えて、掃除機を掛けて…

そこでおすすめしたいのがもうひと手間。
マットレスのローテーションです。
頻度は三か月に一度くらい。
この手間を掛けることでマットレスを清潔に保つことが出来て、気持ちよくご愛用いただけるかと思います。
重たいマットレスを回転するなんて、と思われる方もいらっしゃるかと思うのですが、それなりにコツがあります。
マットレスのローテーション 【A:前後のローテーション】
マットレスのローテーションの最初のパターンは「頭の側と、足の側を入れ替える」こと、です。

図のように、マットレス全体をベッドのヘッドボードから少し引いて、ぐるりと180度回転させます。
マットレスのローテーション 【B:表と裏のローテーション】
マットレスのローテーションのもう一つのパターン。「上にして使っていた面と、下にしていた面を入れ替える」。

「表と裏のローテーション」のコツ、少し分かりにくいので、ひとつひとつ順を追ってご説明しますね。
最初に、マットレスを横向きにします(図1)。

(1-1) マットレスを90度回転させて(図1では反時計回りにしています)、
(1-2) 横向きのまま、ベッドのヘッドボードや壁に軽く押しつけるように寄せます。
次に、マットレスをヘッドボードや壁を支えにして裏返します(図2)。

(2-1) ちょっと重たいかもしれませんが、頑張って手前からよいしょと持ち上げ、(このとき、壁やヘッドボードにばったんと立て掛けてしまうようにすると、次の作業が楽になります)
(2-2) 次に横向きに立っているマットレスの下の部分を手前に引いて倒します。
(これで、今まで下になっていた面が上に来ましたね)
最後に、横向きになっていたマットレスを戻します(図3)。

こうすると、頭と足の側は入れ替わらずに、表と裏だけが返ります
(3) 最初に回した方向とは逆に90度回転させて、完了。
(図1では反時計回りにしましたから、図3では時計回りに回しています)
この「A」の「前後のローテーション」と「B」の「表と裏のローテーション」を、三か月ごとに交互に行います。

こうすると、マットレスの向きを定期的に変えながら、まんべんなく使っていくことが出来るわけです。
日本ベッドのマットレスは、表側と裏側を同じようにおつくりしています。

中身の仕様には区別がありません
つまり、寝心地から考えると、表も裏も区別がありません。上にしている面と、下の面、入れ替えていただいても、心地よくお使いいただける仕様になっています。
よいしょと持ち上げていただくときに、引き寄せやすいよう、それぞれのマットレスに「ハンドル」と呼ぶパーツもついています。

下/シルキーシフォン
どなたか力持ちの方にお手伝いいただいてもいいかもしれません。「マットレスのローテーション」、是非、寝室のお掃除サイクルの一つに取り入れてみていただければ嬉しいです。

→note:「日本ベッドを語ろう」