ABOUT

日本ベッドについて

日本ベッドのマットレス史

寝心地の主役 日本ベッドの主役
─歴史の中でもっとも真剣に取り組んだもの─

ベッドはマットレス。

そんな確信から、答えのない旅は始まりました。

迎賓館、宮内庁各施設や
並み居る一流ホテルに選ばれてきた、
日本ベッドの製品。
その最大の理由が、マットレスの品質です。

JIS規格を超える独自の厳しい品質基準のもと、
詰め物ではなく、スプリングの線径を
0.1mm単位で変えて感触を調整するなど、
熟練の職人たちの技や感性を駆使して
ベストな仕上がりを追求。

究極の寝心地を目指して、
今日もまた試行錯誤の旅を続けています。


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1926年、マットレスメーカーとしての歴史のスタート

日本ベッドの創業者宇佐見竹治は、若い頃、帝国ホテルのページボーイとして働いていました。 この経験は宇佐見に「快適な睡眠」の重要性を意識させるきっかけとなります。 イギリスへ渡った宇佐見は、日本では見られなかった「ベッドで眠る」ライフスタイルに感銘を受け、帰国後、日本で早速、寝具の商いに取り組みます。 日本ベッドのマットレスメーカーとしての歴史は、ここから始まりました。 当時、日本での睡眠スタイルと言えば、畳に布団を敷く形が基本でした。宇佐見は、日本の生活に合うよう、ベッドとマットレスを組み合わせた寝具のスタイルを研究し、1926年(大正15年)、日本初のベッド製造会社「日本羽根工業社—JAPAN BEDDINGS MFG.CO., LTD.」を興します。

戦前戦後のカタログ

創業時から日本ベッドは、日本で初の洋式寝具を生産、馬毛や登山用寝具なども扱っていました。製品は鉄道省や日本郵船、ホテルや病院などに納めていました。 こちらは1935年(昭和10年)頃のカタログ。 国産では初めての連結式スプリングマットレスの商品化に成功。1940年(昭和15年)頃にはマットレスの本格的な生産を開始しました。 やがて、戦後の住宅政策に合わせるように、未開拓だったベッド市場を切り開いていきます。 1950年(昭和25年)頃のカタログを見ると、商品を細かく図解、先駆者として啓蒙に努めていた様子が窺えます。 こちらのブルーの表紙のカタログも、1950年(昭和25年)頃のもの。 中央の写真は当時東洋で唯一だった「マットレスフィラー」と呼ばれる機械です。 カタログ内には2種類のスプリングマットレスが紹介されています。 「連結式スプリングマットレス」と「中袋式スプリングマットレス」、いわゆる「ボンネルスプリングマットレス」と「ポケットコイルスプリングマットレス」です。 この頃、2種類のマットレスの位置付けは、今とは全く逆。 「中袋式スプリングマットレス(ポケットコイルスプリングマットレス)」の方が技術的には旧式で、「連結式スプリングマットレス(ボンネルスプリングマットレス)」が最新式のものでした。

戦後、池上の本社工場

旧本社屋は、カタログ表紙にも登場しています。 写真に見える本社事務所の裏には、工場が併設されていました。本社脇にはGHQのジープが停められているのが見え、時代が感じられます。 1955年(昭和30年)頃、本社裏の工場内で、出荷前のマットレスを検品する創業者宇佐見竹治(左)。 製品をつくる機械も、日本ベッド自ら工夫したものを使っていました。 マットレスの縁縫いに使うミシンは、既製品では使い勝手が悪いと、改造してオリジナルのミシン(マットレスエッジングマシン)が造られました。 「マットレスフィラー」と呼ばれた機械での作業風景。 スプリングで出来た中身を、袋状になった側地(表地)に詰めます。詰めたものをエッジングマシンで縫い合わせます。 最後の手仕上げ、ボタン留めのタフティングマシン。 マットレスの表面から突き刺して、ひとつずつボタンを留めつけ、手作業で一枚一枚、マットレスを仕上げていきます。 とても手間のかかる作業ですが、近年「シルキークチュール」というハイクラスなラグジュアリーマットレスの製造方法として復活させました。

茨城の新工場

1970年(昭和45年)、茨城に自社工場が完成します。 工場内は常に清潔さと安全性を保ち、社員は製品に対する愛情を持ってひとつひとつの作業に当たっています。 日本ベッドのマットレスは、この自社工場でつくり出されます。 こちらは、現在のエッジング作業の様子。歪みやよれなど一切ない、丁寧で端正な仕上がりを誇ります。 全てのもととなるのは、日本ベッドのスプリングユニットの精度。 製造機械調整も自社の人間がこまめに行います。 世の中の基準を遥かに超える厳しさで、マットレスの芯の部分であるポケットコイルを製造。 部品寸法は細かくチェックされ、丁寧な職人仕事が積み重なって、一つの製品、一枚のマットレスになっていくのです。
1974年(昭和49年)に赤坂離宮が改修され、迎賓館として開館されると、日本ベッドオリジナル製品が全寝室に。
1975年(昭和50年)には、住宅用普通ベッドのJIS規格が制定されました。このときのマットレスの寸法は、元々、日本ベッドがつくり出して来たものでもありました。

ビーズポケットマットレス、シルキーポケットマットレス

1981年(昭和56年)、日本ベッドは独自の技術で「熱処理」と「防錆加工」を施したポケットコイルスプリングの開発に成功しました。 加工を施したコイルを圧縮し、不織布のポケットに収納。製品の支持力と耐久性は飛躍的にアップしました。 このとき開発されたポケットコイルマットレスは、現在のビーズポケットマットレスシリーズへと繋がっています。 画期的なポケットコイルスプリングマットレスの登場から15年。 1996年(平成8年)、日本ベッド創業70周年記念の年に「シルキーポケットマットレス」が誕生します。 日本ベッドが自信を持ってお勧めする製品の完成でした。 シルキーポケットマットレスは日本ベッドが誇る「超高密度」構造を持ったマットレスです。 内部には、身体を自然に支え、適切な寝姿勢を保つ独立スプリングが、シングルサイズにして1200個も。 スプリングは「マットレスの骨格」とも言える大切なもの。 スプリングそのものが、寝心地の根幹だという考え方は、日本ベッドが「よい眠り」のために導き出した答えの内でも根本的なもののひとつでした。 長年に亘る経験と、頑固なまでの職人気質からなる技術力が、この身体的なメンテナンス力に優れた、ロングセラーマットレスを支えています。

本当の心地よさを知るマットレス

2005年(平成7年)には京都迎賓館が開館。日本ベッドはマットレス全数の他、多数の製品をお納めしました。 国公賓接遇施設として高度の安全性・機能性・快適性を確保し、日本文化と伝統的技術継承の場として機能する京都迎賓館。 日本ベッドのマットレスは、ここでも大切な眠りを支える一助となっています。 2006年(平成18年)、80周年を迎えた日本ベッドは再びマットレス製品の改良に本格的に取り組みました。 ポイントは、マットレスのもっとも根本的な部分であるスプリング。 0.1mm刻みの線径の違いでかたさを表現する技術を導入し、芯から寝心地をつくり込みました。 開発された製品は、表面のクッション層だけでは実現しえない、より深い骨格部分で身体を支える本物の安心感、安定感を持ったマットレスとなりました。 同年、日本ベッドは「眠りに関する情報」を意識した記念展示会を開催しました。 展示会のテーマは「五感で感じる」。 製品だけでは表現しきれない「上質な眠り、本当の心地よさ」を表現する試みでした。 展示会場の各所には、視覚、聴覚や触覚など様々な感覚で感じ取れる仕掛けが。新たに開発された製品群もいち早く展示。かたさ違いでぐるりと会場を取り巻き、思うまま自由にお試しいただきました。 こちらは視覚的な効果を表した中央のゾーン。 体感していただいた新しい「シルキーポケットマットレス」のシリーズは、お蔭様で好評を博し、現在の基幹モデルとなっています。 この後も日本ベッドは、完成された製品を更に進化したものにするため、たゆむことなく新しい技術開発に取り組んでいくことになります。 2010年(平成22年)、徹底したモニター調査を行いながら開発した新しいマットレスが「シルキーパフ」。 ソフトでふんわり夢心地の感触で、眠ることによって体を整えながら、気持ちまで癒されるようなマットレスです。 女性のお客様を意識して開発されましたが、男女問わず、たくさんの方にご好評をいただいています。 (※画像は現在のモデルです) 2014年(平成26年)、続いて開発されたのは「シルキーシフォン」。 コンセプトは「朝目覚めて、爽やかな気持ちにさせてくれる」マットレス。 心地よいふんわり感の中に、モチッとした弾力性があります。 「シルキーシフォン」は、シルキーポケットマットレスシリーズの中に登場した新しいマットレスとして、シルキーポケットレギュラーを上回る程の人気者です。 (※画像は現在のモデルです) 「シルキーパフ」、「シルキーシフォン」、そしてこの後2020年に生まれた「シルキーフォルテ」は、感触層を追求し、新しい寝心地を生み出したシルキーポケットマットレスシリーズの新しいライン。 「シフォンライン」は、シルキーシリーズの中でもよりシンプルな構造で、スプリングユニットの新たな魅力を引き出しました。

Sleep as Life 「眠りから暮らしを考える」会社として

2016年(平成28年)、創業90周年を迎えた日本ベッドは、改めてものづくりの原点に立ち返り、昔ながらのマットレス製作技術の研究に取り組みました。 そして開発した「手づくりマットレス」は、贅沢な天然素材を使った世界でも稀な手縫い技術を駆使したマットレスです。 手づくりマットレスは、針と糸で丁寧に、手作業で縫い留められていきます。 マットレスを刺し抜けるこの長い針で、 一針、一針、丹精を込めて、職人の手で手間を惜しまず、縫い進めて行くのです。 手づくりマットレスの中には、今や限られた製品にしか使われていない、高級天然素材の馬毛やシルクが入れられています。 表地にもシルクの入った美しい艶のある素材が使われ、別格の仕上がり。新商品発表会で特別展示されました。 この手づくりマットレス製作を経て、2018年(平成30年)に、日本ベッドの最高級品「シルキークチュール」が生まれます。 「シルキークチュール」は、希少な国産シルクやウールなど、天然素材を表面層に敷き詰め、職人のハンドタフトで仕上げます。 今では世界でも稀な手仕上げ(ハンドタフト)の構造は、戦後の時代、日本ベッドが行っていた欧州の伝統的な職人技法。 素材の良さを職人の技術で引き出しています。

暮らしを芯の部分で支えるマットレス

日本ベッドは90年余りに亘って、マットレスメーカーとしての歴史を刻んで参りました。 日本ベッドの願いは、眠りと向き合うことで、皆さまのお役に立てること。 これからも日本ベッドは良い製品を通して、上質な眠りをお届けして参ります。
sleep as life「眠りから暮らしを考える」会社として。

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