1926年、マットレスメーカーとしての歴史のスタート
日本ベッドの創業者宇佐見竹治は、若い頃、帝国ホテルのページボーイとして働いていました。 この経験は宇佐見に「快適な睡眠」の重要性を意識させるきっかけとなります。 イギリスへ渡った宇佐見は、日本では見られなかった「ベッドで眠る」ライフスタイルに感銘を受け、帰国後、日本で早速、寝具の商いに取り組みます。 日本ベッドのマットレスメーカーとしての歴史は、ここから始まりました。 当時、日本での睡眠スタイルと言えば、畳に布団を敷く形が基本でした。宇佐見は、日本の生活に合うよう、ベッドとマットレスを組み合わせた寝具のスタイルを研究し、1926年(大正15年)、日本初のベッド製造会社「日本羽根工業社—JAPAN BEDDINGS MFG.CO., LTD.」を興します。戦前戦後のカタログ
創業時から日本ベッドは、日本で初の洋式寝具を生産、馬毛や登山用寝具なども扱っていました。製品は鉄道省や日本郵船、ホテルや病院などに納めていました。 こちらは1935年(昭和10年)頃のカタログ。



戦後、池上の本社工場
旧本社屋は、カタログ表紙にも登場しています。 写真に見える本社事務所の裏には、工場が併設されていました。本社脇にはGHQのジープが停められているのが見え、時代が感じられます。




茨城の新工場
1970年(昭和45年)、茨城に自社工場が完成します。 工場内は常に清潔さと安全性を保ち、社員は製品に対する愛情を持ってひとつひとつの作業に当たっています。


1974年(昭和49年)に赤坂離宮が改修され、迎賓館として開館されると、日本ベッドオリジナル製品が全寝室に。

1975年(昭和50年)には、住宅用普通ベッドのJIS規格が制定されました。このときのマットレスの寸法は、元々、日本ベッドがつくり出して来たものでもありました。

ビーズポケットマットレス、シルキーポケットマットレス
1981年(昭和56年)、日本ベッドは独自の技術で「熱処理」と「防錆加工」を施したポケットコイルスプリングの開発に成功しました。 加工を施したコイルを圧縮し、不織布のポケットに収納。製品の支持力と耐久性は飛躍的にアップしました。 このとき開発されたポケットコイルマットレスは、現在のビーズポケットマットレスシリーズへと繋がっています。



本当の心地よさを知るマットレス
2005年(平成7年)には京都迎賓館が開館。日本ベッドはマットレス全数の他、多数の製品をお納めしました。 国公賓接遇施設として高度の安全性・機能性・快適性を確保し、日本文化と伝統的技術継承の場として機能する京都迎賓館。 日本ベッドのマットレスは、ここでも大切な眠りを支える一助となっています。






Sleep as Life 「眠りから暮らしを考える」会社として
2016年(平成28年)、創業90周年を迎えた日本ベッドは、改めてものづくりの原点に立ち返り、昔ながらのマットレス製作技術の研究に取り組みました。 そして開発した「手づくりマットレス」は、贅沢な天然素材を使った世界でも稀な手縫い技術を駆使したマットレスです。 手づくりマットレスは、針と糸で丁寧に、手作業で縫い留められていきます。






暮らしを芯の部分で支えるマットレス
日本ベッドは90年余りに亘って、マットレスメーカーとしての歴史を刻んで参りました。
日本ベッドの願いは、眠りと向き合うことで、皆さまのお役に立てること。
これからも日本ベッドは良い製品を通して、上質な眠りをお届けして参ります。
sleep as life「眠りから暮らしを考える」会社として。