日本ベッドのマットレス 4つのポイント:その3「まっすぐなテープエッジ」
日本ベッドは1926年創業の、国内マットレスメーカーのパイオニアです。「眠り」という視点から暮らしを捉え、日本ベッドの技術と経験を、製品として形にすることで、睡眠を通して皆さまの健やかな日々に貢献することが出来ればと願っています。
日本ベッドのマットレス製造法、三つめの特徴は「まっすぐなテープエッジ」です。
point3:まっすぐなテープエッジ
日本ベッドのマットレスは、ふちがまっすぐです。
といっても、今時、ふちがうねうねと波打っているような頼りないつくりのマットレスはそうそうありません。たいていのマットレスは皆、きちんとしっかりした姿で綺麗に売り場に並んでいます。まっすぐ仕上がっているからというだけではあまり自慢にはなりません。
マットレスのふちは、テープでパイピングされています。マットレスのふちをぐるりと囲むこのテープは「エッジテープ」、ふちの部分を「テープエッジ」と呼びます。
テープエッジをまっすぐに仕上げるには、熟練した技術が必要です。
さきほど「まっすぐなだけではあまり自慢になりません」といいましたが、日本ベッドのマットレスは「ただまっすぐなだけ」ではありません。
前回ご紹介したように、日本ベッドは、マットレス本体のサイドを「
ロールガード」と呼ぶ方法で仕上げています。
ロールガード仕上げのマットレスは、縁の部分にやさしい丸みがあって、体への当たりがやわらかです。
ですが、詰め物を、スプリングユニットや表布地と同じように四角く裁断し、一気に縁縫いをする方法と比べると、縫い留める際により繊細なテクニックが必要になります。たくさんのコイルを入れて、詰め物でエッジをくるみ込み、表面を綺麗に張るのは手間が掛かる作業なのです。
マットレスの側面をぐるりと巻くボーダー地(まち地)、表面のパネル地(かがみ地)、もちろん、芯にあるスプリングユニットや、その一つ一つのポケットコイル。それぞれの部品寸法は厳しくチェックされ、最後に限られた職人によるエッジング作業で一枚のマットレスにまとめ上げられます。丁寧な職人仕事が積み重なって、一つの製品になっていくのです。
実際に皆さまがおやすみになるとき、マットレスはベッドパッドやシーツで隠されていて、その姿が見えることはありません。
表には出ないマットレスですが、日本ベッドはそれを丹念に仕立て、美しいプロポーションをキープしています。
日本ベッドのコンセプトワード:
SleepQualia スリープクオリア 眠りの感性をカタチに
SleepQualia とは:
クオリア=感覚質、数値化し難い心地よさ。ラテン語の名詞 qualitas もしくは qualis に由来します。英語の quality につながる言葉です。
何だか小難しい言葉、ですね。
SleepQualia スリープクオリア には、日本ベッドのマットレスメーカーとしての気持ちが込められています。
感性や技術、日本ベッドの職人がこつこつ積み上げて来たもの。
ある種の勘のようなもの、信念のようなもの。業界の常識を超えるような、日本ベッドにとっては「当たり前」の感覚、ストイックな姿勢。
マットレスという「眠りを支えるもの」を通じて、日本ベッドの職人が持つ、そういった「クオリア」は、製品の品質、つまり「クオリティ」を生み出し、ユーザーの方々の、データでは表現出来ないような心地よい「クオリア」になっていく。
そんな穏やかな循環を願って掲げられた言葉です。
夜は気持ちよくやすみ、朝は爽やかに目覚め、一日を健やかに過ごしていただける。
皆さまの日々がそんなふうに巡ることを、日本ベッドのマットレスがお手伝い出来るのなら、こんなに嬉しいことはありません。